治療法について

イオントフォレーシス療法

イオントフォレーシス療法とは

手掌多汗症などの局部的な多汗症治療に有効と思われ、その部位を水道水に浸して弱電流を流します。
この弱電流を流すことによって汗腺の働きが抑制され、発汗も少なくなると言われています。
イオントフォレーシス療法は、副作用がほとんど見られず欧米では一般的な治療法としておこなわれています。

イオントフォレーシスの長所

  • 電気泳動により、皮膚表面から薬剤等の浸透が促進されます。
  • 注射針を使用しないため、注射針による痛み、皮膚の損傷がありません。

イオン導入装置イオントフォレーシスIP-30PLUS

汗は汗腺(主にエクリン腺)の基底細胞で、細胞の内外をナトリウムイオンとカリウムイオンが移動するさい電気的勾配の差ができることで、発汗されます。
イオントフォレーシス治療は電気分解によってできた水素イオンがナトリウムイオンとカリウムイオンの移動を阻害する事で汗の発汗を抑制します。

紫外線治療器ターゲット型ナローバンドUVB療法

ナローバンドUVB療法とは

ナローバンドUVBは、中波紫外線領域に含まれるピーク波が311nm〜312nmの非常に狭い波長域の紫外線で、世界的に広くさまざまな疾患に用いられております。

※木曜日はUVB療法を行っておりません。

特徴

  • 皮疹やかゆみの改善を目的に使用します。
  • 1カ所に照射する時間は数秒~数分です。
  • 波長の特性から赤み、色素沈着の副作用が少ないです。
  • 治りにくい病変部への照射を継続することでステロイド外用剤の使用量を減らすことが期待できます。

保険適応のある疾患

  • アトピー性皮膚炎
  • 掌蹠膿疱症
  • 乾癬
  • 尋常性白斑など

料金について

ターゲット型ナローバンドUVBは保険適応光線です。

  • 3割負担の方で1回…1,020円
  • 2割負担の方で1回…680円
  • 1割負担の方で1回…340円 です。(2019.12月現在)

ペンレステープを用いた水いぼ摘除

ペンレステープとは

麻酔薬のリドカインです。リドカイン使用時にはごく稀にショックが起こることがあります。(万が一麻酔のテープの使用中に気分が悪くなったらすぐに医師や看護師に知らせてください。)

水いぼ治療法

水いぼの治療は自然に治ることもありますが、数が増える場合や数が多い場合は専用のピンセットで水いぼをつまみ取る方法が一般的です。(多数になってからでは、とる時に子どもの負担が大きいです。)

この治療では摘み取る際に痛みを伴うことが多いため、麻酔のテープ剤(ペンレステープ)を使用する場合があります。麻酔のテープ剤の使用により、痛みをやわらげることができます。

  • 院内でテープを貼ってから1時間待合室か車の中でおとなしく待っていただきます。(汗をかくとテープがはがれ、鎮痛効果が期待できなくなります。)
  • 血中濃度の上昇を抑えるために小児では1回2枚までの使用制限があります。
  • 1回に摘除できる水いぼの数は10~30個程度です。水いぼの数が多いときは1週間後に取り切れない水いぼを摘除します。
  • ペンレステープの鎮痛効果は70%程度です。
  • 湿疹と水いぼが混在しているときは先に湿疹を治療してから水いぼを取ります。

治療をご希望の方へ

  • ペンレステープを用いた治療をご希望の場合は「月・火・金・土」に受診をお願いします。
    木曜日は基本的に麻酔のテープは使用せず摘除します。
  • 麻酔のテープを貼ってから1時間お待ちいただくので、午前診は10時45分、午後診は16時15分までに受付にお越し下さい。